「現地メディア向けプレスツアーを行いました」

平成28年4月21日
ルア地区就学前教育施設での取材の様子

2016年2月24日から2月26日,現地メディア向けプレスツアーを実施し,新聞・テレビ6社12名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは,日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに,コンゴ共和国の政府関係者,知識層および同国民への情報発信を強化するためのものです。



プレス一行は、ブラザビル市において、平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償」)「コンベ病院建設計画」、平成25年度草の根無償「聖エスプリ・ムンガリ小学校新校舎建設計画」および平成23年度コミュニティ開発支援無償資金協力「UNICEF連携コミュニティ参加を通じた子どものための環境整備計画」を視察し、その後ポワント・ノワール市において、現在実施中の技術協力プロジェクト「ポワント・ノワール市水産物バリューチェーン改善計画」の視察を行い、また平成27年度草の根無償「ポワント・ノワール消防車救急車整備及び消防研修計画」署名式の取材を行いました。

コンゴ共和国の開発に向けた日本の取り組みの紹介

JICA技術協力プロジェクトの参加コミュニティによる説明会

1日目の様子

1日目は、コンゴ共和国UNICEF事務所関係者より、「コミュニティ参加を通じた子どものための環境整備計画」の案件について説明が行われた後、同案件の一環で建設されたルア地区就学前施設及び再教育施設の視察を行い、その後、「コンベ病院建設計画」および「聖エスプリ・ムンガリ小学校新校舎建設計画」の視察が行われました。視察を通じて、我が国による協力が、ブラザビル市の教育・保健サービス向上に確かな貢献を行っていることが確認されました。



2日目の様子

2日目はポワント・ノワール市に移動し、ポワント・ノワール消防署において、「ポワント・ノワール消防車救急車整備及び消防研修計画」贈与契約(166,602米ドル)の署名式を実施した後、「ポワント・ノワール市水産物バリューチェーン改善計画」の一環として実施されているバースアジップ(Base Agip)燻製加工現場、およびソンゴロ浜での「浜の清掃」に関するゴミ処理状況を視察しました。「ポワント・ノワール消防車救急車整備及び消防研修計画」は、火災等の際、迅速に消火活動、人命救出活動等の対策が講じられるよう、日本外交協会との連携により、ポワント・ノワール市に日本の中古消防車5台及び救急車1台の供与、および同車両の使用に係る技術指導を実施するものです。また、「ポワント・ノワール市水産物バリューチェーン改善計画」は、我が国がJICAを通じて実施する初の技術協力プロジェクトであり、ポワント・ノワールの漁港に水揚げされた水産物のバリューチェーン改善を通じて、ポワント・ノワール市住民の所得向上が期待されています。



プレスツアー後、当国メディアでは次々と我が国開発協力の取り組みが報道され、放送社2社によるTVニュースで同プレスツアーの模様が複数回にわたって報道されたほか、当国新聞社「ブラザビル通信」は2月26日と3月3日の二回にわたって記事を掲載しました。

多くの国民が目にする新聞およびTV放送で開発協力事業が取り上げられることで、コンゴ共和国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。