大使挨拶

2016年7月25日に駐コンゴ民主共和国大使として着任しました軽部洋(かるべひろし)です。私のアフリカ勤務は,約20年ぶり,コートジボワールに次いで2回目です。

コンゴ民主共和国は,日本の約7倍の広い国土に,7千万人以上の人口と世界有数の鉱物・森林・水資源などを有する経済的潜在性に溢れたアフリカの大国です。日本とは伝統的に友好関係にあり,1984年には天皇皇后両陛下が皇太子同妃両殿下の当時に,我が国の協力で建設されたマタディ橋をご訪問されました。

我が国は,様々な分野の経済協力を通じて,この国の発展の歩みを支援しています。空港とキンシャサ市内を結ぶポワ・ルー通りを改修し,マタディ橋に次ぐ二国間友好の象徴として「日コンゴ大通り」と命名されました。人材育成分野の国立職業訓練機構改修などを含め,日本の質の高い協力は,コンゴ国民から非常に高く評価されています。更に,市内を走る自動車の90%以上は日本車と言っても過言ではなく,日本への期待が非常に高いことを感じています。

2016年8月27日~28日,ケニアのナイロビで,第6回アフリカ開発会議(TICADVI)が成功裡に開催されました。初のアフリカ開催となったTICADVIにおいて安倍総理が表明した,我が国の強みである質の高さを生かしたアフリカの未来への投資が,潜在性豊かな当国においても実現され,二国間関係が更に発展するよう尽力して参ります。

また,2020年の東京オリンピックに向けてスポーツ交流にも力を入れていきます。当地では,サッカーに次いで人気のあるスポーツとして,柔道や空手が盛んであることから,日本の武道の振興を通じた友好関係の増進に貢献して行きます。

一方,2016年12月に大統領任期が憲法上の期限を迎えることから,選挙日程などを巡って政情が不安定化しつつある点には注意が必要です。在留邦人の皆様,旅行者の皆様のために,治安・安全情報を適時に提供するとともに,各種領事業務を大使館の最重要業務として領事サービスの向上に努めて参ります。

最後に,当館は,コンゴ共和国も兼轄しております。日本・コンゴ民主共和国,そして,日本・コンゴ共和国の二国間関係の一層の緊密化に努めて参ります。

駐コンゴ民主共和国大使 軽部洋
(コンゴ共和国兼轄)