現地メディア向けプレスツアーを行いました(マタディ橋)

現地メディア向けプレスツアーを行いました(マタディ橋)

2017年3月9月から11日の3日間,マタディ市内(キンシャサ南西250Km)において現地メディア向けプレスツアーを実施し,キンシャサ及びマタディ在住の新聞・テレビ・ラジオ5社6名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは,日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに,コンゴ民主共和国の政府関係者,知識層および同国民への情報発信を強化するためのものです。
マタディ橋は,1983年に我が国の有償資金協力の支援で建設された吊り橋(全長720メートル)であり,大河コンゴ川に架かる唯一の橋として経済・社会面で重要な役割を果たし,日本とコンゴ(民)の友好・協力のシンボルになっています。建設から30年強が経過したことから,橋梁維持管理の点検,補修計画の見直しが必要となり,平成26年度無償資金協力「マタディ橋保全計画」が実施されました。3月10日に行われた竣工式には,日本政府を代表して軽部大使が参加しました。
今次プレスツアーは,プレス各社が「マタディ橋」特集を組むために参加しており,平成26年度無償資金協力「マタディ橋保全計画」にかかる竣工式典を取材し,中央コンゴ州政府及びキンシャサ・バナナ交通公団(OEBK)関係者へのインタビューを行いました。

マタディ橋の歴史を紐解き,同橋の社会・経済的重要性を再検証する

平成26年度無償資金協力「マタディ橋保全計画」竣工式典の様子。

式典の始めには720メートルの橋を参加者全員で歩いた。

1日目
夕方にキンシャサへ到着後,30年来マタディ橋の建設・維持管理に関わっている技術者2名(マディアッタ元OEBK維持管理局長,カロンゴ元OEBK開発局長)との意見交換を兼ねた夕食会を行い,マタディ橋の歴史,技術的側面につき,活発な質疑応答が行われました。マディアッタ元OEBK維持管理局長,カロンゴ元OEBK開発局長からは,「1979年から1983年までの建設時には1200名の労働者(内,日本人200名)が関わっていた」,「建設20年後には,OEBKが独自に塗装工事を実施した」等貴重な話が伺えました。

2日目
午前は,中央コンゴ州政府を訪問し,ジェマ・ディロヤ州財務大臣(州知事代理)及びツササ・ンブジ州司法大臣(州運輸大臣代理)他へのインタビューを行いました。両大臣は,マタディ橋を「コンゴ(民)中央政府から中央コンゴ州政府に対する『贈り物』である」と述べ,日本国民に対して感謝の意を表しました。また,両大臣は,マタディ橋がもたらすコンゴ(民)及び中央コンゴ州への高い経済効果を述べ,州政府としても引き続き同橋の維持管理に力を入れていく旨約束しました。

また,プレス一行は,キンシャサ・バナナ交通公団(OEBK)の事務所を訪問し,株式会社IHIインフラシステム・OEBK間の工事完了議事録署名式典を取材した後,モデロ・ンシムナ・マトンドOEBK総裁にインタビューを行いました。マトンド総裁は,マタディ橋による社会・経済的な重要性を説きつつ維持管理の必要性を説明し,同橋の利用者に対して,車両総重量と積載量を順守するように呼びかけました。

午後には,マタディ橋へ移動し,平成26年度無償資金協力「マタディ橋保全計画」における竣工式典に参加し,今次事業にて完成した送気乾燥システムを取材した後,市内ホテルにてOEBK主催による祝賀式典を取材しました。両式典には,コンゴ(民)から,クフルラ副首相兼運輸交通大臣官房長,ジェマ・ディロヤ州財務大臣,ツササ・ンブジ州司法大臣,マトンドOEBK総裁が,また日本政府を代表して軽部大使及び青木JICA所長が,日本企業を代表して井上IHIインフラシステム社長,80年代のマタディ橋建設に関わっていた辰巳オリエンタル・コンサルタント・グローバル顧問(当時OEBK次長)が参加しました。