現地メディア向けプレスツアーを行いました(キンシャサ市)

2017年11月20日と21日の日程で,キンシャサ市内で現地メディア向けプレスツアーを実施し,新聞・テレビ5社6名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは,日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やし,コンゴ民主共和国の政府関係者及び同国民への情報発信を強化するものです。

本プレスツアーでは,本年8月のアフリカ開発会議(TICAD)VIフォローアップ閣僚会合の成果を説明した後,保健分野,職業訓練分野及びインフラ分野の視察を行い,TICADVIで発表された「ナイロビ宣言」の対アフリカ支援の主要な2つの柱である「経済の多角化・産業化」及び「強靱な保健システム」が,コンゴ民主共和国においても重点的な事業として行われていることを確認しました。また,各案件の関係者より,日本国民に対して改めて深い感謝の意が示されました。

TICADVIで発表された「ナイロビ宣言:強靱な保健システムの促進」の実行

平成23年度無償資金協力「キンシャサ保健人材センター整備計画」にて建設された国立保健人材養成校(INPESS)を取材する記者たち

技術協力「保健人材開発支援プロジェクト(フェーズ2)(2014年から2018年)」のプロジェクト・チーフである田村JICA専門家へインタビューする記者たち

【1日目】
午前は,平成23年度無償資金協力「キンシャサ保健人材センター整備計画」で建設された国立保健人材養成校(INPESS)を視察し,バロアニ学長と生徒へのインタビューを行いました。続いて,感染症研究の第一人者であり国立生物医学研究所(INRB)所長であるカイェンベ医師に,本年5月に贈与契約の署名が行われた平成28年度無償資金協力「国立生物医学研究所(INRB)整備計画」に関して,保健省疾病対策局長のケベラ医師に,日本の保健分野の支援に関して,さらに,田村JICA専門家に,技術協力「保健人材開発支援プロジェクト(フェーズ2)」に関してインタビューを行いました。

バロアニINPESS校長は,良質な教育を受けた卒業生が医療分野の発展に貢献していくことを喜ぶとともに,日本の支援に対して感謝の意を表明しました。カイェンベ医師(INRB所長)及びケベラ医師(保健省疾病対策局長)は,長年に亘り日本が支援してきたケニア及びガーナでの支援と同様に,コンゴ民主共和国感染症分野での日本の支援を高く評価するとともに,二国間協力が長期に渡って展開されることを希望しました。

草の根レベルでの「質の高いインフラ投資」の実現

平成28年度草の根無償「キンシャサ市キンタンボ総合リファラル病院整備計画」で修復された病院を視察する記者たち

平成28年度草の根無償「ンジリ区ムアビ複合学校附属幼稚園拡張計画」で整備された幼稚園を視察し,関係者にインタビューする記者たち

午後は,平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力にて整備されたキンタンボ総合リファラル病院及びムアビ複合学校附属幼稚園を視察し,関係者へのインタビューを行いました。両施設の責任者であるンボヨ医師及びムアビ国民議会議員は,日本の支援により施設が修復・拡張されたことで,受入れ人数が増加したのみならず,より良いサービスの提供が可能になったことを笑顔で報告しました。両名は,コンゴ民主共和国の生活条件向上のために,それぞれの専門である医療,教育分野で最善を尽くしていきたいと抱負を述べました。

TICADVIで発表された「ナイロビ宣言:経済の多角化・産業化」を促進する「質の高いインフラ投資」及び「人材育成・生産性向上等を通じた民間セクタ-の活動促進」の実現

国立職業訓練機構(INPP)にてチクヤ総裁へのインタビューを終えた記者たち

道路・排水公社(OVD)から説明を受けたのち,道路補修工事現場を視察する記者たち

【2日目】
午前は,平成24年度無償資金協力「キンシャサ特別州国立職業訓練機構(INPP)整備計画」で整備されたINPPキンシャサ校を訪問しました。TICADV(2013年)において,コンゴ民主共和国は「産業人材育成センター」を有するアフリカ10か国のうちの一つとして位置づけられました。現在INPPは,コンゴ民主共和国国内のみならず中部アフリカ地域の職業訓練分野の中核拠点になっています。
プレスツアー一行は,技術協力「INPP機能能力強化プロジェクト」内で実施している企業支援プログラムを視察し,INPP卒業生が運営する工房を視察しました。チクヤINPP総裁は,コンゴ民主共和国の発展の切り札である若者に対する職業訓練の重要性を強調し,引き続きINPPを通じて人材育成に貢献していきたいと決意を述べました。

午後は,平成29年度から4年間の予定で実施されている技術協力「道路維持能力強化プロジェクト」を視察し,道路状況の調査やカウンターパートとの打合せを取材し,関係者へのインタビューを行いました。


プレスツアー後,各紙・テレビで次々と我が国開発協力の取組が報道されました。全国放映のテレビでは同プレスツアーの模様が4回報道されたほか,11月21日から27日にかけて,新聞社4社による計8本の記事が掲載されました。多くの国民が目にする新聞各紙および全国TV放送で開発協力事業が取り上げられることで,コンゴ民主共和国の国民による我が国の開発協力への理解がより一層深まることが期待されます。

関連リンク(外部サイト)
11月21日付L'AVENIR紙(オンライン)「キンシャサ:JICAによるINPESS訪問」
11月21日付L'AVENIR紙(オンライン)「コンゴ民主共和国:JICA支援,まもなくINRBにバイオセーフティレベル3(P3)クラスの研究所を設置」
11月27日付L'AVENIR紙(オンライン)「ババルキアさん,JICAの支援により仕立て屋工房をオープン」