北キブ州におけるエボラ出血熱の発生(10月8日保健省発表)

2021/10/11

ポイント

●10月8日、コンゴ民主共和国保健省は、北キブ州ベニ(Beni)近くのブチリ(Butsili)において、エボラ出血熱の新たな症例が確認された旨発表しました。
●エボラ出血熱は致死率が高い極めて危険な感染症で、主として感染者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染します。感染者が発生している地域には近づかないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避けてください。

1 コンゴ民主共和国北キブ州におけるエボラ出血熱の発生

(1)10月8日、同国保健省は、2021年5月3日にエボラ出血熱の終息が宣言された北キブ州ブチリの保健管区において、エボラ出血熱の新たな症例(10月6日死亡の3歳男児1例)が確認された旨発表しました。なお、9月に当該男児の隣人3名がエボラ出血熱が疑われる症状で死亡していますが、死因は確定していません。
(2)北キブ州保健当局は、コンゴ民主共和国保健省及び世界保健機関(WHO)の支援を受けて、対応に当たっています。なお、現時点では、今次症例と過去の流行との関連有無については判明していません。
○10月8日付WHOによる発表(英文)
https://www.afro.who.int/news/new-ebola-case-north-kivu-democratic-republic-congo

2 エボラ出血熱について

 エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起きることが報告されています。
 現在、予防のためのワクチンの臨床試験が世界的に進められていますが、治療は対症療法が基本となります。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。
アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。
 エボラ出血熱に感染しないよう、以上を参考に、感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け、野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラ出血熱の感染予防を心掛けてください。
(参考)
○厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name48.html
○国立感染症研究所:「エボラ出血熱とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebola-intro.html