赤道州におけるエボラ出血熱の発生(4月23日保健省発表)
令和4年4月25日
赤道州・州都ムバンダカ(Mbandaka)におけるエボラ出血熱の発生(4月22日)
(ポイント)
●4月23日、コンゴ民主共和国保健省は、赤道州の州都ムバンダカ(Mbandaka)において、4月22日にエボラ出血熱の新たな症例が確認された旨発表しました。
●エボラ出血熱は致死率が高い極めて危険な感染症で、主として感染者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染します。感染者が発生している地域には近づかないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避けてください。
1 コンゴ民主共和国赤道州におけるエボラ出血熱の発生
(1)4月23日、同国保健省は、赤道州の州都ムバンダカで新たな症例が確認された旨発表し、エボラ出血熱の流行を宣言しました。これは、同州では2018年以来3回目の流行で、コンゴ民主共和国全体では1976年以来、14回目の流行です。
(2)これまでのところ確認された症例は1件で、患者(陽性、31歳)は4月5日に発症し、自宅で1週間療養した後、4月19日にムバンダカ市ワンガタ総合病院に入院し、4月21日に集中治療のためエボラ治療センターに転院しましたが、同日死亡しました。
(3)コンゴ民主共和国保健省は世界保健機関(WHO)の支援を受けて、同患者の接触者の特定とともにワクチン接種を開始する等、対応に当たっています。
○4月23付WHOによる発表(英文)
https://www.afro.who.int/countries/democratic-republic-of-congo/news/democratic-republic-congo-declares-new-ebola-outbreak-mbandaka
2 エボラ出血熱について
エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起きることが報告されています。
エボラ出血熱に対しては、WHOの承認を受けたワクチンがワクチン提供に関する国際調整グループ(ICG)により備蓄されており、早期に治療を受けることで生存率が上がることが期待されます。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。
アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。
エボラ出血熱に感染しないよう、以上を参考に、感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け、野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラ出血熱の感染予防を心掛けてください。
(参考)
○厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name48.html
○国立感染症研究所:「エボラ出血熱とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebola-intro.html
●4月23日、コンゴ民主共和国保健省は、赤道州の州都ムバンダカ(Mbandaka)において、4月22日にエボラ出血熱の新たな症例が確認された旨発表しました。
●エボラ出血熱は致死率が高い極めて危険な感染症で、主として感染者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染します。感染者が発生している地域には近づかないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避けてください。
1 コンゴ民主共和国赤道州におけるエボラ出血熱の発生
(1)4月23日、同国保健省は、赤道州の州都ムバンダカで新たな症例が確認された旨発表し、エボラ出血熱の流行を宣言しました。これは、同州では2018年以来3回目の流行で、コンゴ民主共和国全体では1976年以来、14回目の流行です。
(2)これまでのところ確認された症例は1件で、患者(陽性、31歳)は4月5日に発症し、自宅で1週間療養した後、4月19日にムバンダカ市ワンガタ総合病院に入院し、4月21日に集中治療のためエボラ治療センターに転院しましたが、同日死亡しました。
(3)コンゴ民主共和国保健省は世界保健機関(WHO)の支援を受けて、同患者の接触者の特定とともにワクチン接種を開始する等、対応に当たっています。
○4月23付WHOによる発表(英文)
https://www.afro.who.int/countries/democratic-republic-of-congo/news/democratic-republic-congo-declares-new-ebola-outbreak-mbandaka
2 エボラ出血熱について
エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起きることが報告されています。
エボラ出血熱に対しては、WHOの承認を受けたワクチンがワクチン提供に関する国際調整グループ(ICG)により備蓄されており、早期に治療を受けることで生存率が上がることが期待されます。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。
アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。
エボラ出血熱に感染しないよう、以上を参考に、感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け、野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラ出血熱の感染予防を心掛けてください。
(参考)
○厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name48.html
○国立感染症研究所:「エボラ出血熱とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebola-intro.html